今回の水ぼうそうの一件で、つくづく思い知ったことは、フランスでは自分の身は自分で守らなければいけない、ということです。
日本では常識的にあり得ないことが頻繁に起こるこの国。
サービスされるのが当たり前、な日本の常識なんてものは捨て去ったほうが身のためです。
常識より直感で動くべし
前回小児科に行った際、水ぼうそうに罹患経験のない私と旦那は血液検査をし、ワクチン接種すべきか調べましょう、という話でした。なので、その足で近所のLaboratoire(ラボ=研究所)に行き、血を抜いてきました。検査結果は水曜日だと言われましたが、水曜になってもいっこうに検査結果が出てこず(オンラインで確認できる)、電話しても埒があきません。業を煮やした旦那に電話してもらうと、なんと来週の月曜にならないと分からないとな!!
呆れてものが言えません。
思い返せば、受付の女の態度は最悪でした。昼休み直前の時間だからか、目の前で待っているのに堂々と書類整理を始めて散々人を待たせたうえでの対応。私は直感で、ここ嫌だな、と思ったのです。女の勘は当たるものです。。
そして検査結果も、2日後というのは遅い。そもそもワクチンを打つなら既に月曜中に打たないと意味無いんでないの?(患者と接触してから72時間以内と言われているby日本のネット調べ)と思っていたので、旦那に「別の所行こうか」と言ったのですが、旦那の昼休み中だったこともあるし、他の研究所も昼休みに入るので、もう時間が無いからここでいいと妥協したのです。もうこの時点で私は腹をくくりました。
旦那は、もしこれで水疱瘡になって入院したりしたら、このラボを訴えてやる、と息巻いていますが・・・私に関しては、今後また妊娠したりしたら、ワクチンだけよりも、ちゃんと感染&発症したほうが安心できるので、来るなら来いという心境です。
ちょうど私たちの発症推定日に運良く?実家の母が来ますんで(笑)、子守と看病を任せられるのが唯一の救い(おいおい)。なお、実家の母は迅速な日本の医療のおかげで、私が血を抜いている間にすばやく予防接種を受けました・・・。
頼りになるのは自分だけ
まあ、この終わってるラボ(研究所)や、フランスの医療の遅れを今更論っても仕方ないのです。
そもそも、第一子の妊娠前などにワクチン接種をしておかなかった私と旦那の責任ということ。
さすがに医療途上国フランスでも、水疱瘡にかかりたくなかったらワクチンが有効だという医者の知識と、患者の権利はありますから・・・。
今後は私も旦那も、保育園や幼稚園などへの出入りが増えるので、水疱瘡の一件が落着したら、おたふくやはしかも予防接種を受けておこうと思います(私は経験なし!)。予防接種を受けたからといって安泰ではないですが、、今出来ることといったら、これくらい。
母子手帳は子供へ渡すべし
日本では母子手帳は母のものというイメージで、子供に渡す方は少ないのではないのでしょうか。よって、自分が幼少期にどんな病気をしたのか、知らない人も多いと思います(=私)。小さい子供が周りにいないと、こういう問題が身に迫る機会がないため、兄弟や甥&姪がいない私には今回が良いきっかけになりました。ほんとは妊娠前、成人した時とか結婚する時に再確認するといいですね。
フランスの母子手帳は、18歳まで子供本人が同じ物を使うので、何のワクチンをいつ接種したか、どんな病気で医者にかかったか、母子手帳一冊見れば誰でも既往歴が分かるようになっています。これは便利。
子供が大きくなったときに残してあげられる物として、母子手帳というのは、かなり有用性が高いと思います。
あとは、病気のときの写真を残しておくというのも、分かりやすくて良い。水疱瘡の写真とか、かわいそうで撮る気になりませんが・・・実母が他界している旦那の水疱瘡歴は、母子手帳の内容が曖昧で結局判明しなかったため(義理父は忘れたらしい)、写真があったら良かったのにと思いました。
医療任せは命取り
というわけで、パリ近郊で良い医療に当たる確率は、東京近郊と比べて非常に低いのが実感です。
先輩ママさんのお子さんが水疱瘡にかかった時は夏のバカンス時期で、医者がいなかったため薬局で対処したとのこと。マジで頼りになりません!
医者いらずの知識と、体づくりをしないと、殺される(笑)。いや、ほんと、笑いごとじゃないんで。。