昨日12月2日のパリはデモの騒動ですごかったようですね~全然知りませんでした。
我が家はパリ郊外に住んでいるのと、昨日はみんな風邪につき家で休んでたので、実家の母親に聞いて翌日知りました・・
とりわけAvenue Kléber(クレベール大通り)がひどいことになっていたようで、なにやらATMが破壊されたり、車が燃やされたり、お店の窓が割られたりと、まあ映画のような惨事。
この大通りは凱旋門とシャイヨー宮(エッフェル塔が見える観光スポット)をつなぐ16区の通りで、ペニンシュラホテルとかもある、いわゆる高級住宅地的なイメージですよね。
デモで暴動事件を起こしているのは、生活保護を受けていたり、失業中の貧困層が大半だと思うので、貧民(と言っては失礼か)が権力やブルジョワに対抗するイメージなんですかね。
この事件、パリ市内に住んでいたら外出できない勢いで怖いでしょうね。私も当分パリに行かなきゃならない用事はないので、身に迫って困るということはないのですが・・・我が家のような、中流?の一般庶民、しかも子育て中の家族からすると、この騒動ってほんといい迷惑です。
そもそもこのデモの発端は、エコ問題なわけですよ。ガソリン(特にディーゼルのガソリンね)を値上げして、みんながディーゼル車をもう買ったり乗らないようにして、ハイブリッド車を買ったり、クルマじゃなくて電車を使うようにするため法改正に乗り出していたんです。
でも実際ディーゼルのガソリンの値段が上がると、このデモが始まったんです。
値上げ率は、私が移住した4年前と比べて1.5倍になりました。
でも正直、ディーゼル車って「今更!?」って感じでしょう。日本では排気ガス規制が80年台?(忘れた)とかにあったらしく、ディーゼル車なんて乗ってる人ほとんどいないんですよ。でもフランスでは庶民はディーゼル車に乗ってます、安いから。パリ市内とか空気悪いんですよ。パリでおしゃべりしながら一日中歩いていると声ガラガラになりますよ。
と言いつつ、うちもファミリーカー(中古)はディーゼル車です(笑)。この法案が可決されたらもう売れないし廃車ですよね、でも子供の健康を考えたらそれでいいと思ってます。これを機に、フランスの排気ガスが少なくなればいいと思っていたので、このような形で社会全体が良い方向に行こうとするのを「お金がないから」「値上げは反対」という理由で邪魔されるのはほんと迷惑だし、嫌だなあと思います。