テロ後の週末、パリ郊外の我が家

パリのテロがあってから、パリ市内はマルシェや観光施設がお休みになったりしていましたが、私たちが住んでいるパリ西郊外は、普段と変わらない風景です。

テロ翌日の学校はすべて休校でしたが、交通機関やスーパー、マルシェも普段通りの営業。

先週末はお天気が良かったので、近所の森へお散歩に行って来ました。

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白鳥や鴨などがたくさん集まる池もあって、1歳8ヶ月になった娘も大喜びでした。

不要不急の外出、とくにパリへの外出は当分控えますが、親子で今できることと言えば、一日一日を大事に暮らし、緊急時に備えて健康に気を付け、体力をつけていくことくらい。

TVのニュースは子供に良くないので見ていません。新しい事件があったりしたらまたTVは見ますが、今流れているのは事件当時の映像ばかりで恐怖を煽るだけなので、インターネットのLe MondeLe Parisienで情報収集しています。

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テロで犠牲になった人々のことを思うと、胸が痛みます。

銃撃のあったコンサート会場は、数日前には自分が座っていたと思うと、自分が撃たれていてもおかしくなかったわけで、パリ市内に住んでいなくても「対岸の火事」という心境にはなれません。

でも外出できないほど怖いかというと・・・そうでもなく。

前回、1月のテロの時は、住んでいた町から近い場所で人質を取って立てこもり、その後犯人が逃亡していたため、「まさか逃亡犯が家の前に来たらどうしよう」と真剣におびえ、戸締りをしっかりして、窓の外を警戒したりしていました。

でも今回は距離的に被害現場から家が離れているからか、そういった緊迫感は私にはありません。

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ところで、10区・11区のコンサート会場や飲食店を狙った理由は、犯行声明によると「放蕩に耽っているから」だそうです。※イスラム教では飲酒や娯楽は禁止とされています。

以前、児童館で会ったイスラム系のこども達は、みんな普通のこども。たまに意地悪な子もいたけれど、こちらがにこっとすると、近寄ってきたり一緒に遊びたがったりしたものです。おやつも食べていました。

テロリストたちも昔は子供たちだったわけで、どこのタイミングでこんなことになってしまったんだろうか、と事件があってからずっと考えてしまいます。

NYも20年前はとても治安が悪かったと聞いたことがあります。どうやって治安が良くなったのかと調べてみると、ジュリアーニ市長という人が警察官を増員したことと、街の掃除を徹底したみたい。参考:BPnet:ジュリアーニ氏が語る危機管理 「テロは予測できないが準備はできる」

たしかにパリ市内の治安の悪い地域は本っ当に汚い。でもNYの成功事例があるのなら素直に見習ってほしいところ。オランド大統領とか政治家各位、こういう情報は織り込み済みだよね?・・知っていると願いたいです。著書は「リーダーシップ」・・まさにオランド大統領に読んでいただきたい・・・。

引越後のわたしは家のお掃除にいそしんでおります。以前の家では掃除機かけるくらいしかやっていなかったので(笑)。町が綺麗になるだけで犯罪が減るなら、やっぱり環境って大事なんですね。おうちのお掃除にも念が入ります!

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