ガレット・デ・ロワで家族全員の幸福を願う

今日は1月になってはじめての日曜日。

フランスでは、1月第1週の日曜日に「あるもの」を食べます。

さて、「あるもの」とは何でしょう?

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『ガトー・デ・ロワ』ジャン=バティスト・グルーズ画、1774年

フランスのお正月の風物詩ガレット・デ・ロワ

正解は、「ガレット・デ・ロワ(galette des rois)」です。聞いたことはあるでしょうか?

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「ガレット・デ・ロワ(galette des rois)」とは、大きなパイ生地のお菓子。中身はアーモンドクリームが入っているのが定番。

本来は1月6日の「公現祭」というキリスト教の祭日に食べる伝統菓子なのです。

が、1月6日はフランスの国民の祝日ではないため、元旦以外(1月2日~8日)の日曜日に家族でお祝いするのが一般的。

この聞き慣れない「公現祭」というのは、「東方の3博士」たちの前にはじめて人の子として現れたイエスを祝う日。え、「東方の3博士」って?

・・・イエス誕生の知らせを聞いて、没薬・乳香・黄金を持ってイエスを拝みにやってきた博士たちのこと。フランス語では「rois mage(直訳:魔術師の王様)」と呼ぶので、「ガレット・デ・ロワ(galette des rois)=王様のガレット」という名前にも納得。

ガレット・デ・ロワを買うと、紙製の王冠が必ず一緒に入っています。

最近は日本でも売られるようになりました。セブンイレブンでも手に入るみたいですね。

ガレット・デ・ロワは食べて終わり?

ただ食べるだけじゃありません!

このガレット・デ・ロワの中には、硬い小さな陶器(「フェーブ」と呼びます)が隠されています。

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切り分けたガレットにフェーブが入っていた人は当りです!その日は王様(女王様)になれます♪そして、1年は幸運が続くと言われています。

我が家も早速ガレット・デ・ロワを近所のパン屋さんで買いました。他にもリンゴ味や洋梨&チョコ味などもあってびっくり。

もうすぐ10か月になる娘は、もちろんまだお菓子は食べられないけど、今日限りの女王さま!

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伝統的には、一番幼い子供が切り分けられたガレットのお皿を運ぶ係だそう。

たいてい、切り分けている間にフェーブがどこにあるか分かることが多いので、切り分け最中は、お皿を運ぶ子供は机の下に潜り込んで目隠し。切り分けが終了したら、子供がお皿をみんなの所に持って行くのです。

来年のお正月は娘も歩けるようになっているはず!来年はちゃんとフェーブを当てて女王さまになれるかな?

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うーん、女王はカーペットの模様が気になる様子でした(笑)。

このガレット・デ・ロワ、なんと古代ローマのお祭りが起源のようです。お菓子の形は異なるけれど、フランス以外のヨーロッパ諸国(スペインやオーストリア)や、アメリカでも、この「王様のケーキ」は存在していて、同じようにフェーブを入れてお祝いをするそうですよ。

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