天気の悪い日が続いていたフランス。セーヌ川などパリ近郊では川が増水し、洪水ですよ。
写真:BBC「ルーブル美術館が休業 パリ・セーヌ川洪水の恐れで」
1910年にも大洪水があったようで、この時は交通機関もマヒして大変だったらしい。これはパリの西側、パッシー(Passy)。
写真:Wikipedia” 1910 Great Flood of Paris”
うちの街は川沿いなので、川沿いの駐車場は水に飲まれていました。↓
さて我が家は、洪水の被害さえ無かったものの、偶然か、洪水の影響か?水回りのトラブルが発生!
まずは、お湯が出なくなりました。チーン。
発端は、火曜夜。娘のシャワーをしていたところ、お湯の温度がいつもよりぬるいと思って温度を上げてみたんですが、それ以上熱いお湯が出なかったので、異変に気付きました。
日本では、ガス給湯器が設備されているので、蛇口をひねれば水道の水が瞬時にお湯に変わり、際限なくお湯を使える環境にあります。お湯が出なくなることというのは珍しいはず。しかしフランスにはそのような瞬間湯沸かし器は存在せず、「お湯タンク(ballon)」なるものでお湯を作るのが一般的。このお湯タンクが一家に一台あり、タンクの中に水を溜め、電気でお湯を沸かして貯蔵しておくのです。普段は安価な夜間電力を使用してお湯を沸かしておきます。(※日本にもこのタイプがあるらしい。)
タンクは様々な大きさがあり、小さめのタンク(100~150L)だと、夕飯時の食器を洗って、3人それぞれシャワーを浴びるのがギリギリという感じ。前の家では150Lのタンクでした。ちなみに、日本の浴槽は大体200リットル前後が一般的だそう。
問題のタンクは250Lで、お湯が枯渇したということは今までに一度もありません。この日、特に食器洗いなどでお湯を大量に使ったりしていないので、すぐにトラブル発生だなと分かりました。
このタンクは以前のマンションの持ち主から引き継いだものです。引っ越しの際、「お湯タンクの中に石灰(カルキ)が溜まってお湯が出なくなるため、半年に一度お湯を抜いて掃除していた」と聞いていました。このマンションは、ほぼ築10年。以前の持ち主は7年住んだことから、彼らが引っ越し後、新品に買い換えたとしても、このタンクは5年(適当)~最長10年は使われているはずです。
お湯が出なくなって、旦那がチェックをしたところ、とりあえず何が原因なのか、素人にはわからないので、水回りの業者(プロンビエ-Plombier)にチェックと見積もりを依頼しました。
で、業者がチェックしに来たのが水曜日。いわく、「お湯タンクの一部分が壊れている。その部分を交換することもできるけど、同じ料金がかかるから、どうせならお湯タンクごと交換したほうがいい」とのこと。
はっきり言って、素人には判断不可能です。というわけで、水道屋さんの言うがまま、お湯タンクを交換してもらうことにしました。
で、交換日は金曜日。朝来ると言って、来たのは13時30分。別に驚きません、来ただけでいいのだよ~。
トッテン、カッテン、業者さんは出たり入ったり。途中「また来ます」との一言だけで、一時間くらい消息不明になったりして、「まさか帰ってないよね!?支払いもまだだけど」みたいな疑いもありつつ、子供も落ち着かなくてうっかりお昼寝タイムを逃したりしましたが、結局戻ってきて作業復旧し、17時30分に新しいお湯タンクが設置されました。
お湯タンク自体の実費も含めて、ざっくり1,000€(12万円)。高いネ!
一応、ホームセンターにお湯タンク自体は売っており、お店で取り付けサービスもお願いできます。12万円出すなら、チタン製とかなにやら凄そうなお湯タンクも買える。買えるんですが・・・子供がいなければね~そうしたかもしれないけど、旦那はDIYや力仕事が得意というわけでもなく、平日で旦那も義理父も仕事はあるし、私だけじゃタンク抱えて2階から到底降りられないし、2歳の子供がいるし、最近は雨ばかりで冷え込むし、ということで迷わず業者にお願いしたのでした。。
子供がお風呂に入れなかったのは実質2日。その間は、キッチンの湯沸かし器を風呂場に持ち込んで、タオルで体を拭いたり、湯沸かし器の熱湯と真水を割ったお湯を浴槽に張ってしのぎました。私と旦那は3日間真水の行水(笑)。冷静に考えるとたった3日だったんですね。キャンプや被災地だと、3日くらいお湯無しの生活なんて、よくある話かもしれません。
まーこれで終われば良かったんですが、そう上手くいかないところがこの国ですよ!水のトラブル、続きます。